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ピル外来(低用量ピル)
2025年12月12日
ピル外来
当院ではピル外来(低用量ピル)を設けております。
A. 低用量ピルとは
低用量ピルは、2種類の女性ホルモンを含む経口避妊薬です。毎日1錠服用することで、高い避妊効果が得られます。
また、避妊以外にも、生理に関連する辛い症状の緩和など、女性の健康をサポートする効果が期待できます。
低用量ピルは、望まない妊娠を防ぐだけでなく、ご自身の生活の質をより良い状態に保つための信頼できる選択肢と言えるでしょう。
B. 避妊用低用量ピル(OC)とは
OCとは、女性ホルモンのはたらきを利用した経口避妊薬です。Oral Contraceptives(経口避妊薬)の頭文字を取り、「OC」と呼ばれています。副作用を少なくするためにホルモンの量を避妊効果が得られる最低限量まで低用量化されていますが、正しく服用した場合は安全で確実な避妊効果が得られます。月経周期が一定になるためスケジュールが立てやすくなるといったメリット以外にも、その他の色々な効能があります。排卵を抑制、受精卵が着床しにくい状態にする、などの効果があります。
※種類
- レボノルゲストレル+エチニルエストラジオール:商品名 トリキュラー28、ラベルフィーユ28
- デソゲストレル+エチニルエストラジオール:商品名 マーベロン28、ファボワール28
C. 生理痛用低用量ピル(LEP)とは
LEP(Low dose Estrogen Progestin)は低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬です。基本的にはOCと同様の成分の薬剤ですが、日本では月経困難症や子宮内膜症の治療薬としてOCとは区別されます。月経困難症や子宮内膜症の治療として使用する場合は保険適用となります。
※種類
- ノルエチステロン+エチニルエストラジオール:商品名 ルナベルLD/ULD、フリウェルLD/ULD
- ドロスピレノン+エチニルエストラジオール:商品名 ヤーズ、ヤーズフレックス、ドロエチ
- レボノルゲストレル+エチニルエストラジオール:商品名 ジェミーナ
D. 作用機序
①排卵の抑制
脳から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)が抑えられ、排卵がおこらなくなります。
②精子の子宮内進入の抑止
子宮頸管の粘膜を変化させて精子を子宮に入りにくくします。
③受精卵着床の抑止
子宮内膜を変化させて、万が一排卵しても受精卵を着床しにくくします。
これらの効果は服用をやめると元に戻ります。ピルを飲むことで将来不妊のリスクが上がるということはありません。
E. 効果
①避妊効果
コンドームを使用した場合の妊娠率(避妊を失敗した率)が2~18%であるのに対し、ピルは正しく服用すれば、高い避妊効果があります。
※ただし、飲み忘れがあると妊娠する可能性があります。
②生理痛・過多月経の緩和
OCには子宮内膜の増殖を抑える作用があるため、子宮の収縮運動を抑えることで生理痛が軽減します。また、経血量も減少することから、過多月経による貧血症状の改善も期待できます。
※生理痛の原因が月経困難症や子宮内膜症と診断された場合は、OCと同様の成分の保険適用のピル(LEP)の処方が可能です。
③月経不順の改善
月経不順とは、「無月経(生理が3か月以上ない)」「ダラダラ続く」など月経周期が不規則になる状態で、多くは食生活の乱れや無理なダイエット、ストレス、環境の変化などにより、排卵が不規則になることで起こると考えられています。
OCを服用すると、女性の身体に必要な最低限のホルモン量で安定させることができ、偽薬(ホルモンが入っていない錠剤)や休薬期間を一定周期にすることで、定期的に月経様の出血をおこすことができます。次の生理がいつ始まるかが前もって分かるようになるため、旅行などの予定も立てやすくなります。
④生理前のイライラ等、月経前症候群(PMS)の緩和
月経前症候群(PMS)は、生理の3~10日前くらいから始まる心身のさまざまな不快な症状(吐き気やめまい、むくみ、頭痛、不眠、イライラ、うつなど)が特徴で、排卵時に分泌される大量の黄体ホルモン(プロゲステロン)が原因で発症すると考えられています。
OCで排卵を抑制すると、黄体ホルモンの分泌も抑えられるため、不快な症状が軽減します。
F. リスク・副作用
①マイナートラブル
服用開始後に、嘔気、頭痛、不正出血、乳房の張りなどの生理の時期に見られるような不快症状が起こる場合があります。軽いものを含めると、半分くらいの方は飲み始めの1~2ヶ月に経験します。次第に身体が慣れてくると、症状も落ち着くことが多いですが、3か月以上経っても続く時には、医師と薬剤の変更などについて相談することをおすすめします。
②血栓症
ピルの服用による重篤な副作用として、「血栓症(血管の中で血液の塊ができ、血液の流れを止めてしまう病気)」になる確率が若干上がるという報告があります。低用量のOCに含まれるホルモン量はとても少ないため、基礎疾患のない健康な方であればそれほど心配することはありませんが、高度な肥満や喫煙の習慣のある人はリスクが高まりますので注意が必要です。
万一、服用開始後に以下のような異常が出た場合は、血栓症の兆候の可能性もありますので服用を止め、医師にご相談ください。
- ふくらはぎのむくみや痛み、手足のしびれ
- 押しつぶされるような痛み、鋭い胸の痛み
- 動悸、息切れ
- めまい、激しい頭痛、目がかすむ、舌がもつれる
G. 診療の流れ
①Step 1:初診
- 問診
- 診察(超音波検査・子宮頸がん検査)
- 処方(1ヶ月分)
②Step 2:1ヶ月後の再診
- 検査結果の説明
- 処方薬の副作用の確認(LEPの場合、治療効果判定の確認)
- 処方継続(1~3ヶ月分)
③Step 3:1~3ヶ月毎の再診
- 処方薬の副作用の確認(LEPの場合、治療効果判定の確認)
④Step 4:1年後の再診
- 問診
- 診察(超音波検査・子宮頸がん検査)
- 処方(1ヶ月分)
H. 料金
①OC(避妊用):自費診療(院内処方)
- マーベロン28 1シート 2,860円(税込)
- ファボワール28 1シート 2,420円(税込)
- トリキュラー28 1シート 2,860円(税込)
- ラベルフィーユ28 1シート 2,420円(税込)
②LEP(生理痛用):保険診療(院外処方)
- ルナベルLD / ルナベルULD
- フリウェルLD / フリウェルULD
- ヤーズ
- ドロエチ
- ヤーズフレックス
- ジェミーナ





