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AGA:日本人男性の3人に1人が発症
2021年04月02日
☆AGAは進行性脱毛症
Ⅰ. AGAの進行は「なんとなく、・・・。」
①なんとなく、枕元の抜け毛が多い気がする。
②なんとなく、髪の毛を洗うときに抜け毛が多い気がする。
③なんとなく、髪の毛が細い気がする。
④なんとなく、額が広くなった気がする。
⑤なんとなく、頭頂部の地肌が見える気がする。
これらは、AGAが既に進行している状態です。
AGAが進行する前に、「なんとなく、・・・。」と感じたら、専門外来で相談しましょう。
Ⅱ. AGAの毛髪量の変化
AGAは進行性脱毛症です。その進行は緩徐ですが、対処を行わなければグラフのように髪の毛が減少します。早めの対処が肝心です。
Ⅲ. AGAの原因
AGAの原因は主に3つです。
①遺伝
②男性ホルモンの影響
③生活環境変調
その中で、最大の原因は男性ホルモンの影響です。
★ヘアサイクルのメカニズム
髪の毛には1本1本寿命があり、伸びる(成長期)、抜ける(退行期)、生える(休止期)のステージを繰り返します。これを、ヘアサイクルと言います。
A. 健康なヘアサイクル
長くて固い髪の毛が1日平均100本前後抜ける状態。
B. 乱れたヘアサイクル
十分に成長しない細く短い毛髪が多く抜ける状態。
これは、男性ホルモンであるテストステロンと5α還元酵素が結合してできる悪玉脱毛ホルモンと呼ばれるDHT(ジヒドロテストステロン)が影響します。DHTが毛母細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合し、毛髪の成長期を徐々に短縮させます。本来であれば2~6年あるとされる成長期が数ヶ月ほどになり、髪の毛が育たないうちに抜けてしまい、やがて薄毛・抜け毛が目立つようになります。
Ⅳ. AGAは早めの治療が肝心
AGAの改善には悪玉脱毛ホルモンであるDHTの活動を抑制する治療をします。しかし、毛母細胞が死滅すると、いくらDHTの活動を抑制しても発毛効果は見込めません。つまり、毛母細胞が死滅する前に治療を開始する必要があります。
Ⅴ. 対策は20~30代が最良
悪玉脱毛ホルモンであるDHTが一番影響を及ぼす時期は、男性ホルモンの分泌が盛んな20~30代です。この時期にAGA対策を行い、正常なヘアサイクルを保ち、毛母細胞の寿命をできるだけ延ばすことが、AGA改善の最良の方法です。
Ⅵ. 治療薬
治療は主に2つです。①毛を増やす、②抜け毛を減らす。
①ミノキシジル:頭皮の血流を促し発毛に必要な有効成分を行き渡らせる。
②フィナステリド / デュタステリド:5α還元酵素阻害薬としてヘアサイクルを正常に戻す。
③ビタミン、アミノ酸など:発毛に必要な有効成分。
★★『Dott Hair for Men タブレット』
当院では①~③を全て含有したオールインワンタイプの内服薬も扱っております。
※治療期間は6ヶ月~1年ほど必要となります。
★院長の治療経過
Ⅶ. リスク・副作用
<内服薬>
①ミノキシジル
- 血圧低下、動悸、息切れ、浮腫、体重増加
- 頭痛・めまい
- 肝機能障害
- 初期脱毛
- 多毛症
※注意事項
- 心疾患・腎疾患・高血圧等がある方は服用に注意が必要。
- 使用初期に初期脱毛がみられることがあります(1〜3ヶ月程度)。
②フィナステリド
- 性欲減退、勃起不全、睾丸痛、乳房肥大
- PSA値半減の可能性
- 初期脱毛
※注意事項
- 妊娠中・妊娠の可能性のある女性は触れてはいけません(胎児への影響の可能性)。
- 前立腺がん(特に高リスク)の診断に影響することがあります。
- 初期脱毛がみられることがあります。
③デュタステリド
- 性欲減退、勃起不全、睾丸痛、乳房肥大
- PSA値半減の可能性
- 初期脱毛
※注意事項
- 妊娠中・妊娠の可能性のある女性は触れてはいけません(胎児への影響の可能性)。
- 前立腺がん(特に高リスク)の診断に影響することがあります。
- 初期脱毛がみられることがあります。
<外用薬>
①ミノキシジル
- 発赤、発疹、掻痒感
- 動悸
②フィナステリド
- 発赤、発疹、掻痒感
- 性欲減退
③ケトコナゾールシャンプー
- 発赤、発疹、掻痒感
※注意事項
- 使いすぎると頭皮が乾燥し、フケの原因となります。
Ⅷ. 診療の流れ
①Step 1:初診
- 問診
- 診察・カウンセリング
- 必要があれば血液検査(初回)
- 処方・施術
②Step 2:1ヶ月後の再診
- 治療効果判定の確認
- 処方薬の副作用の確認
- 血液検査を行った方は結果説明、必要があれば血液検査(2回目)
- 健康状態に問題なければ治療継続
③Step 3:2ヶ月後の再診(治療開始約6ヶ月後まで)
- 治療効果判定の確認
- 処方薬の副作用の確認
- 血液検査を行った方は結果説明
- 健康状態に問題なければ治療継続(1ヶ月毎の再診)
④Step 4:6ヶ月後の再診
- 治療効果判定の確認
- 処方薬の副作用の確認
- 健康状態に問題なければ治療継続(1~3ヶ月毎の再診)
⑤Step 5:1年後の再診
- 治療効果判定の確認
- 処方薬の副作用の確認
- 必要があれば血液検査
- 健康状態に問題なければ治療継続(1~3ヶ月毎の再診)
Ⅸ. 使用する機器・薬剤について
①ミノキシジル
■未承認医薬品等の明示
日本でAGA治療薬として内服は未承認、適応外使用。外用は承認済み。
■入手経路
国内販売代理店経由で個人購入。医師の処方。
■同一成分、同一性能の国内承認医薬品
内服薬は未承認。外用薬は承認済み。
■諸外国の安全性情報
米国で降圧剤として承認。AGA用はデータ不足。
■公的救済制度
内服薬は未承認薬のため対象外。
外用薬は承認薬のため副作用救済制度の対象の可能性あり。
②フィナステリド、デュタステリド
■未承認医薬品等の明示
日本でAGA治療薬として内服は承認済み。外用は未承認、適応外使用。
■入手経路
内服薬は国内の医薬品卸業者から入手。外用薬は国内販売代理店経由で個人購入。医師の処方。
■同一成分、同一性能の国内承認医薬品
内服薬フィナステリド1mg、デュタステリド0.5mgは承認済み。
外用薬は未承認。
■諸外国の安全性情報
フィナステリドは米国・欧州で承認。まれに抑うつ報告。
デュタステリドは米国等で承認。安全性確立も性障害報告。
■公的救済制度
内服薬は承認薬のため副作用救済制度の対象の可能性あり。
外用薬は未承認薬のため対象外。
③ケトコナゾールシャンプー
■未承認医薬品等の明示
日本でAGA目的は未承認。適応外使用。
■入手経路
国内販売代理店経由で個人購入。医師の処方。
■同一成分、同一性能の国内承認医薬品
ケトコナゾールは脂漏性皮膚炎の治療薬として承認。AGAは未承認。
■諸外国の安全性情報
AGA用はデータ不足。
■公的救済制度
未承認のため対象外。
Ⅹ. 料金(2025年2月1日~)













