産婦人科

生理移動

2025年12月12日

生理移動

A. 生理移動とは

生理移動ピルを用いて、生理日を早める・遅らせることで月経周期を調整する方法です。旅行・イベント・受験など、プライベートの都合に合わせて生理日を変えたい方に適しています。

B. 使用するピル(中用量ピル)

  • ノルゲストレル+エチニルエストラジオール:商品名 プラノバール

C. 方法

①生理を早めたい

生理を予定日より早めたい場合は、早めたい生理の一つ前の生理が始まった時点(生理3~7日目)から中用量ピルを10日間服用する。服用終了後3~4日後くらいに消退出血(軽めの生理)が来ます。この次の生理は、本来の周期通りの時期にきます。

②生理を遅らせたい

ずらしたい生理開始予定日の7日前から中用量ピルを服用します。服用中は、予定日になっても生理は起こりません。服用終了後3〜4日で消退出血(軽めの生理)が来ます。どこまで生理を遅らせることができるかですが、最大でも本来の予定日の7〜10日後くらいまでです。それ以上飲み続けていても、数日以内に生理がきます。生理を遅らせる場合、イベント中(本来生理が来ているはずの期間)はピルを服用し続ける必要があります。

D. リスク・副作用

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 不正出血
  • 月経周期の乱れ
  • 血栓症

※注意事項

以下の方は血栓症のリスクが高いため、処方できない可能性があります。医師へご相談ください。

  • 40歳以上
  • 喫煙者
  • 前兆を伴う片頭痛
  • 肥満(BMI 30以上)
  • 重症の高血圧症
  • もともと血栓を生じやすい
  • 心臓の疾患(弁膜症)

E. 料金

自費診療となります。

薬代・服薬指導料   1回 3,300円(税込)

 

 

 

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