美容皮膚科

美白・美肌内服療法:シナール、ユベラ、トラネキサム酸

2021年11月12日

美白・美肌内服療法:シナール、ユベラ、トラネキサム酸

 

Ⅰ. 種類

A. シナール

 

シナールアスコルビン酸(ビタミンC)パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)を配合した錠剤です。肌の調子を整え、しみの予防と改善、くすみ改善の効果が期待できます。ビタミンCはシミの原因となるメラニンの生成を抑え、シミ、そばかすができるのを防ぐと共に、美しい肌に欠かせないコラーゲンの生成を促進します。ビタミンB5は、糖分、脂質、たんぱく質の代謝を促し皮膚や粘膜を正常に保つ効果があります。また、ビタミンCだけではなくビタミンCの働きを助けてくれるパントテン酸を一緒に摂取することで、抗酸化、コラーゲン生成、メラニン抑制、皮脂の分泌を抑える、細胞活性等に優れており、肌の老化を遅らせる等の効果が期待できます。

 

<リスク・副作用>

主な副作用として、胃不快感、吐き気、嘔吐、下痢等があります。

 

※治療期間は6ヶ月~1年ほど必要となります。

 

B. ユベラ

 

ユベラは、ビタミンEの一種であるトコフェロール酢酸エステルです。血管内での血液凝固を防ぎ、体内の血流を改善することで、皮膚の新陳代謝を高めてお肌のターンオーバーを正常化し、色素沈着やシミ・そばかすを改善します。血液は栄養を全身に送る働きのほかに老廃物を回収し流す働きもしています。酸化によるダメージから細胞を守る働きがあるため、肌荒れを予防する効果も期待できます。また、血管を拡張し血液中のコレステロールの酸化を抑えこむ作用もあるため、血管内での血液凝固を防ぎ、末梢の循環障害を改善します。

 

<リスク・副作用>

主な副作用として、便秘、胃部不快感、下痢、発疹等があります。

 

※治療期間は6ヶ月~1年ほど必要となります。

 

C. トラネキサム酸

 

トラネキサム酸は人工合成されたアミノ酸です。しみの原因となる肌内部での炎症を鎮め、しみを出来にくくします抗炎症作用は微弱炎症状態にある肝斑に効果があります。また、プラスミン(メラニン産生細胞を活性化)の働きをブロックします。効果は1、2ヶ月後に現れるのが一般的ですが、早い方は1ヶ月で効果が出ます。

 

<服用ができない方>

・以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
・妊娠または授乳中である
・血栓症(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)の方、またはその恐れがある方

 

<リスク・副作用>

主な副作用として、食欲不振、下痢、嘔吐、胸やけ、眠気、掻痒感、発疹などがあります。

 

※治療期間は6ヶ月~1年ほど必要となります。

 

Ⅱ. 使用する機器・薬剤について

①未承認医薬品等

​当院で行う美容目的・健康増進目的での使用については、医薬品医療機器等法上では国内で承認されておらず、自由診療となります。

②入手経路等

当院で使用している製剤は国内製造のものを医薬品卸業者より入手しております。

③国内の承認医薬品等の有無

本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品:有

④諸外国における安全性等に係る情報

諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

⑤医薬品副作用被害救済制度について

万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

 

Ⅲ. 料金

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